35年前は高校生でした~入試に追われる受験生へ

この業界に入って長い間、務めましたが、自分のやりたいようにやりたいことをやって、品質管理・予算管理・労務管理を果たしていたら、同期で一番早くに部長に出世しました。
高校生の頃は、「目立つことと、面白がらせること」だけを考えていたのでしょう、それが自分の「やりたいこと」だと思い、一浪して大学に進み、この業界にも入れて、そのまま大人になりました。
大人になると、やりたいことが徐々に変わっていきます。思ってた通りの就職はできないかもしれないし、運命の相手と出会って結婚したり、守るべきものも増えるでしょうし、できることとできないことの見極めができるようになり、気が付いたら資産持ちになっているかもしれません。俺がやらなきゃ誰がやる?なんてプライドが邪魔をする若気の至りだってあります。もちろん、キャリアだってアップしてきます。
50歳を過ぎて突然、難病宣告されました。進行性の不治の病で、十年程度の余命だろうとも。そんなこと言われれば誰だって目の前が真っ暗になるのに、僕は一晩で済みました。これまで「やりたいこと」を次々にやり遂げ、後悔することが思いつかなかったからかもしれません。誰もが突然死ぬ時がくると、きっと「ああすればよかった、こうしなきゃよかった」と自分の人生を振り返るでしょう。「やりたいこと」もなく、やるべきと思い込んでることを先にして、「やりたいこと」を後回しにしてたら、きっと一晩では立ち直れずに後悔してたでしょうし、期待外れな面白くない人間になっていたかもしれません。だって、たとえロレツも回らなくなり、うまく歩けなくなるようになっても、一度しかない人生を考えれば、今まで考えもしなかったことを存分にやれる人生になるなんて、これからもネタになるうえに、なんてったって普通に人生を送るより面白そうじゃないですか!

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